「欧米で広がる戦勝国史観の見直し」講演会&トークライブ来場者からの感想
2022.08.25
先月、「欧米で広がる戦勝国史観の見直し」講演会&トークライブを開催し、来場者(アーカイブ視聴者含む)アンケートに多くの方々から感想をいただきました。皆様、ありがとうございました。

アンケートの回答数は全体の半分。
ご回答いただきました年齢層は、50代、20代、60代の方々が上位でした。
参加の決め手は、江崎道朗先生が告知してくださった、虎ノ門ニュースを見て、あるいは登壇者や主催者のSNS、Twitter、Facebookなどが上位を占めました。
また、イベントの満足度(5段階評価)は平均して、4.7と高評価をいただきました。本当にありがたい。感無量です。
以下、アンケートに記載の感想を抜粋し、列記させていただいております。
どういった内容のイベントだったのか、参加者の皆さんがどんな思いを共有したのか、お読みいただけますと理解できるかと思います。

次回のイベントは8月27日(土)。靖國神社で開催いたします。靖國神社を「軍国主義の象徴」「戦争賛美の神社」などととらえる見方がありますが、決してそのような神社ではありません。国のために尊い命をささげた先祖を弔い、心から平和を祈る戦没者慰霊の中心施設です。今日の平和があるのは、先祖の尊い犠牲があったからこそです。
当日は本殿にて昇殿参拝し、英霊に感謝の誠を捧げた後、長い間、元軍人の方々と関わって来られました松本聖吾靖国神社禰宜・総務部長が「英霊と靖国神社」の演題で講演をいたします。そして、その後、お聞きした講演での思いを噛み締め、遊就館を自由拝観といたします。
ぜひ、足を運んでいただきたいと思う次第です。そして、このようなイベントを家裁することにより、間違った東京裁判史観から、日本人の精神が脱却でき、正しい歴史を次代に継承できるよう行動し続けていきたいと思います。


【「欧米で広がる戦勝国史観の見直し」講演会&トークライブ】アンケート結果(抜粋)

・本日のお二人の話は、共産主義の本当の恐さを教えてくれたと思うのと同時に我々日本人は共産主義の本当の恐さを知らない人が多いと思うので、もっと勉強して回りの人に伝えることが大事だと思いました。(神奈川県在住、60代男性)

・先の大戦時のソ連共産主義による犯罪を裁くべきとの東欧諸国の動きや、ヴェノナ文書公開と連動し、江崎先生たちが日本に押し付けられた戦勝国史観をくつがえし、真実の日本の歴史を検証、発表していこうとされていることを心強く感じました。保守の柱であった安倍晋三さんを失って日本の政治が迷走しないか、と思っていましたが、日本もいい意味で一枚岩ではないということですね。「悪い日本」史観を、そうなのかな?と思いながらすりこまれた世代です。家族や知人もわりとリベラル傾向です。隠れ保守にならないためにどうしたらいいか考え中です。(東京都在住、60代女性)

・歴史については自身でも学んでいるつもりでしたが、大東亜戦争の開戦にソ連が絡んでいたのは大きな驚きでした。また印象に残ったのは、歴史認識を修正するにはリスクがあるという事です。真実を追求したいと思うが、真実が悲劇を生む国もある。それと戦い続ける覚悟が必要なのだと感じた。ただ学ぶだけでなく、発信する側、政治に参加する側になる事が学び続ける意味だと感じましたので、何か1つでも行動に移していきたいと思います。(埼玉県在住、20代男性)

・この度はコロナ禍の中大変貴重な講演会を開催してくださりありがとうございました。江崎先生、モーガン先生の戦勝国史観の見直しを聞き、改めて日本に対する危機感を抱きました。今後、危機感を抱くのみではなくきちんと学んでいく。学んで垢でとどめず、発信していけるようにしていきたいと思いました。悲観しているだけではないと変わらないが、行動をすれば何かしら状況は変わっていくとのお話がありましたように自ら行動を起こしていきます。また参加させていただけることを楽しみにしています。(埼玉県在住、20代男性)

・共産党が世界中で恐れられ、迷惑されていること、真実を言っただけで投獄されてしまうことがあったなど、とても勉強になりました。また、ロシアに何をされたか、語り続けないとしらばっくれられてしまう、語り続けることで国を守れるということを知りました。日本にも遊就館をはじめ戦争のことを残してくれている場所はありますが、もっと語り継ぐ意義を知らなければいけないと思いました。(東京都在住、30代女性)

・お二方のお話を聞き、戦勝国の思う通りの日本ではなく、日本は日本として意思を持たなければならないなと感じました。安倍さんらが歴史を学ぶことで、党内での出世が遅れるぞと脅されるなど、自国で潰し合いをしているのは非常に悲しいことだと思います。政治家にもぜひ頑張っていただきたいですが、私たち国民が日本を良くしていきたいと思い、少しでも行動をしていかなくては、日本は変わらないと思いますので、私自身も周りに発信をしていきたいと思います。素敵な会をありがとうございました。玉川さんが一人でも動くんだ、と強い意志で行動されていることに感銘を受けました。私も私にできることをやっていきたいと思います。(東京都在住、20代女性)

・虎ノ門ニュースで江崎先生のことを知り、ずーっとフォローさせていただいています。ポイント、ポイントでは伺っている内容を全体としてまとめていただいた感じで、更に先生のご著書を読みたくなりました。微力ながら周りの知人に江崎先生のことを紹介しています。モーガン先生のことを初めて知りました。また、良い情報が増えました。(ベトナム在住、70代男性)

・非常に心を打たれるご講演でした。歴史戦も専守防衛ではいけない。という言葉にとても背中を押され、私が出来ることに取り組んでいこうと思いました。このような素敵な活動を今後とも応援しております。(神奈川県在住、20代男性)

・貴重な機会を設けて頂きありがとうございました。初めて知った知識も多くありましたが、一番印象に残ったのは「本質を見る」事と「背景を考える」という事です。国益を考える上で私にできる事は何なのかを考えて行動していきます。(東京都在住、20代男性)

・貴重なお話、誠にありがとうございました。学びが多々ございましたが、大きく3点挙げます。①「リーダーにはインテリジェンスが必要なこと」②「目的の”誠実さ”が人を動かし、仲間をつくれること」③「共産主義という思想の存在に危機感を持って注視すること」です。日々、国際政治に目を向け(日本のメディアに頼るのではなく)世界の流れを見ていきたいと思います。「視野の狭さは国益を損なう」という言葉がございましたが、まさにこれからの日本を考える上で、1人1人の視野を広げる発信をしていきたいと思います。本日はありがとうございました。(東京都在住、20代男性)

・本日は貴重な時間をいただき有難うございました。これまでの人生で知らなかったこと、気付けなかったことを気付かせていただいた時間でした。欧米で戦勝国史観が変わっているということを想像していなかったので大変おどろきました。世界の人は正しい真実、平和な世界を求めているのだと強く感じました。思えば、広島の原爆ドームに多くの外国の方が熱心に資料を読んでいました。それも正しい歴史を知りたかったのかと感じました。世界が大きく変わって来ている中で日本が自国を変えていくという思いをもち行動していくことが大事だと考えました。日本と世界をよくしていくために、1人1人が命を使っていけるように、先を描けるリーダーとなっていきます。(神奈川県20代男性)

・米国の中枢部分にソ連(ロシア)のスパイが入りこんでいたとの事実に驚いた。そして、日米戦争の発火点となったハルノートの〇〇がスパイか~~とのこと・・・。ロシアの侵略を阻止する為の講演会を!(東京都在住、70代男性)

・自分たちが、何が出来るのかを考えて、実際に行動に移してゆくことが本当に大事だと痛感しました。自分なりに精一杯努めていきたいと思いました。江崎さん、モーガンさんはもとより、玉川さんの志の厚さ、誠実さ、真摯さに深く感動致しました。今後も積極的に参加させて下さい。よろしくお願い致します。(神奈川県在住、50代男性)

・「人の文句を言うより、気づいた自分達からまず行動せよ‼」と言うメッセージが心に響いた。東京裁判史観から脱却することに、歴史戦の専守防衛はやめようの気概を学びました。玉川様の気づいた人から行動される姿、しっかりと拝見致しました。私にできることを考え、行動したいと思います。貴重な機会をありがとうございました。(千葉県在住、50代男性)

・江崎先生のご著書に10年程前にめぐりあい、以来、大変意義あるご主張により目覚めた一人です(中西輝政先生によるヴェノナ文書のご著書が出たときに気になりながらも忙殺の日々を送っておりましたので)。同世代や若い方々にさりげなく伝え続け、少しずつ意識の変化がみられた友人たちも増えてきました。2022年7月8日の悲劇で打ちのめされた、落涙の日々ですが、私も草の根の1人として何か踏み出すきっかけと思い本日参加いたしました。おかげ様で日本のために、世界のために、という江崎先生にお力を頂きました。また、モーガン先生のお話により英文献のご紹介をいただき、とても勉強になりました。私が江崎先生、モーガン先生のお仕事の実に大切であると感じますのは・・・現在の団塊世代、共産主義にそめられ洗脳されたあわれな大人をこれ以上産み出す愚を犯してはならないと思うからです。若い頃に染められた赤い眼でしか世を見られない人の見苦しさをもう日本の若い方々にひきついではならないと考えております。本日はありがとうございました。(東京都在住、50代女性)

・ファクトに基づいた事実の歴史観がいかにメディアにより隠されているのか、と感じました。これを機に、先生方のご著書から始め、学びを深めたいと思います。(神奈川県在住、20代男性)

・今回の開催ありがとうございました。戦争に勝ち負けはあるが、勝ち=正義ではないと思っていましたが、真実を事実として並べて判断、評価すべき。ロシアのウクライナ侵略があり、歴史観の見直しが日本の将来を見通すうえで必須と痛感しました。(神奈川県在住、60代男性)

・海外での近代史の見直しがいかに進んでいて、日本が取り残されているか。組む相手が非常に大切であることを学びました。(東京都在住、50代男性)

・ソ連、ロシアのこれまでの犯罪について各国の人々がどう苦しんできたのか、を知った。
モーガン先生が今後世界の希望は日本だ!と言われたのに感動した。(東京都在住、70代男性)

・真実を知り、真実を語り、真実を広めることがいかに重要か認識しました。自分が何かをしなければ世界は変わらないと思います。(埼玉県在住、60代男性)

・ヨーロッパへ足を運ばれた江崎先生の具体的なお話しは、勇気を頂けました。ヴェノナ文書のことを知っていても知っている人はごく一部の人で、東京裁判史観を疑わない日本人をどうかえるべきかと日々思っていました。ですが、ヨーロッパは大きく動いています。もっと勉強して周囲の人に伝えるべきと思いました。モーガン先生から米国の実情、日本への思いを伺い、真実をあきらめずに求めていくことが大切だと思いました。アメリカは一枚岩ではなく、そのことをふまえて対応するべきということも理解できました。お二人とも日本に大切な方々です。どうぞご自愛ください。状況がかわってきているということ、今一度心にとめて活動します。発信することが仲間をつくることですね。(東京都在住、50代女性)

・日本のメディアの狂気はどこから来るのか。なぜ世界情報が少なすぎます。中国・韓国報道はたくさんあるのです。中東においてもまったく嘘の報道が多く、国会は週刊誌ネタに寄る質疑になりとても残念です。自ら動く!先生方のお話を会場に来て情報を得る。来て良かったと思いました。ネット配信にしても、受け手に届かなければ意味がありません。自分で何が出来るか改めて考えさせられました。(東京都在住、50代女性)

・江崎氏の話をいつも、YouTubeを通して観ていたが、実際に聴くとより深い内容で良かった。江崎氏が繰り返し協調されて印象に残った言葉は「アメリカは一枚岩ではない」「誰と組むかが重要」。ネット(テレビも含む)ニュースでは、あたかも「アメリカはこう」だったり、日本にとって不利な事を言う人、あるいはあきらめろというような事を言う人が結構とりあげられている。知らないうちに毒されないようにと改めて自戒した。又、モーガン先生の名言は「共産主義とはウソ」。どうりで、東大の学者だったり、他の学者の本でも何を言っているか分からないと思った原因だった。おそらく、学者自身も半ば自己洗脳して複雑な理論武装しているのかもしれない。(千葉県在住、30代男性)

・共産主義と世界は闘っていることがわかりました。真実を語ること、そして仲間は世界にいることをもっとやっていくことが、明るい未来がつくれると思いました。日本のインテリジェンスは、戦時中はすごかったとのことなので、その力はあると信じて今こそ政府にも期待したい。民間人としては勉強することと、拡散することができることだと思います。玉川さんの心意気にも感動しました。ありがとうございました。(埼玉県在住、40代男性)

・ヴェノナ文書の存在は私もはじめて知り、日本の戦後のGHQにのっとられた教育、生活にわたり、全てが支配され今の日本が戦後レジュームに支配されているのがいまだに続いています。ヴェノナ文書にソ連のスパイがルーズベルト政権に入り込んでいた事実を述べていたことをもっと知られていけば私たちの意識も変わっていくと思います。共産主義には戦っていかなければと思います。(東京都在住、50代女性)

・世界中に仲間がいる、日本は恵まれている、〇〇人からメールが来た、などの具体的な研究中の話が聞けてよかった。やはり思いをもって行動している人の話は重みがあると感じた。(東京都在住、30代男性)

・改めて歴史問題は息長く諦めず言論の戦いを続けていく必要を実感。アメリカのアカディミズムと保守派の実態を知るに連れて、キチンと情報を取っていきたいと思います。日本から英語で情報を発信していくことの大切さを実感。長い間、いわゆる自虐史観なる歴史観でしたので、江崎先生・モーガン先生の著作を知れたことに感謝しております。(埼玉県在住、70代女性)

・とてもおもしろかった。マスコミが広めない「戦勝国史観の見直し」にあなたが取り組んでいるのは大変すばらしいことだと思います。応援します。(東京都在住、70代男性)

・フィンランドやエストニアなどのヨーロッパでの活動を始めて耳にしました。日本語の記述が訳されていないからヨーロッパの人達からすると日本が味方だったのだと知る機会が少ないというのが衝撃でした。真実は味方だという言葉を聞き、国も人としてもそういう生き方がしたいと思いました。(千葉県在住、20代男性)

・非常に勉強になりました。当日は体調が万全でなかったため、参加は諦めてしまいましたがアーカイブで視聴できてよかったです。私は江崎塾に参加しておりインテリジェンスで日本に貢献したいと考えているので、このような活動や講演を聴くととても励みになります。今後も自分なりに勉強をして、江崎さんや、ジェイソン・モーガン氏の活動の力になれたらと思えるものでした。ありがとうございました。(神奈川県在住、20代男性)

・戦勝国史観の見直しということで新たな学びが多くありました。ヴェロナ文書について知らなかったことが多々あり、現在の日本を含めた歴史観の現状を知れたことがとても有意義でした。また、「視野が狭いと国益を失う」、「アメリカは一枚岩では無い、誰と手を組むか」など印象的な言葉がたくさんありました。江崎先生が仰っていましたが、現状に不平不満を言うのではなく、今を生きる我々が何をしていくかが重要だと感じました。大変貴重な学びをありがとうございました。(千葉県在住、30代男性)

・今回の講演を伺いまして、恥ずかしながら何も知らないで過ごしていることを実感させられました。中々自分でアップデートしないことも手落ちだと認識しています。ただ、取っ掛かりを見つけにくい中、とてもいい題材を提供頂きました。ここ10年以上は隣国に好き放題に言われて歯がゆく悔しいと思っていました。日教組の強い地域での学校教育の影響で戦争中の話を中々したがらない祖父に対してやましいのだろうと感じる時もありましたが、本当は違ったのだろうと今になって確証に変わりました。(東京都在住、60代男性)

・事実に基づく歴史認識を広げて、公正な社会認識が世に広まるようになることを期待します。そのために自分に何が出来るか考えてみたいと思います。虎ノ門ニュースも是非拝見したい。(埼玉県在住、50代男性)


間違いだらけの歴史が見直され、そして、左翼、リベラルに貶められることがないよう、日本が正しい方向へ向かうよう、正しい歴史の真実を伝えていきつつ、これからも微力ながら尽力して参りたいと思います。
2022.08.25 14:06 | 固定リンク | イベント
戦後77年目の夏
2022.08.09
「どうして日本はあの無謀な戦争に突入せざるを得なかったのか」、「日本はそんなにひどいことを周辺諸国に行ってきたのか」。そんな疑問をずーっと描いていた時、「その歴史の真実を知りたい」と思う気持ちが強くなり、学びを深めていった。

1995年、アメリカ政府が政府の機密文書「ヴェノナ文書」を、そして旧ソ連が「リッツキドニー文書」を公開したことで、今まで隠されていた歴史の真実が明らかになり、その結果、大東亜戦争の背景に、「ソ連コミンテルンによる謀略の側面もあった」ことが明らかになった。その後も、ソ連による秘密工作の実態を記したソ連の内部文書「ミトロヒン文書」や、旧ソ連コミンテルンが米国共産党を操り日米対立を煽り、その恐るべき反日プロパガンダ工作の全貌を報じた極秘文書である、日本外務省による「米国共産党調書」などが公になり、今まで、学校教育で習ってきた近現代史とは違う真実があったことに気づかされている。

「こうした真実を多くの方々に知っていただきたい」。

そんな、「思いを形に」すべく、先日、「『欧米で広がる戦勝国史観の見直し』講演会&トークライブ」を開催させていただいた。コロナ禍、そして猛暑であったにもかかわらず、約170人の方々にお越しいただいた。本当に有り難い限りである。心から感謝申し上げる。

当日は評論家の江崎道朗氏、そして麗澤大学准教授のジェイソン・モーガン氏から、大東亜戦争は旧ソ連コミンテルンによる謀略の背景があったとする細かな事実、その真実が欧米をはじめとする世界に広がっていること、そして、日本の味方になってくれる諸外国がいかに多くあるかとの真実をお話しいただいた。また、共産主義の嘘や共産主義と戦っている者が多いことに愕然とする中で、これから日本はどうあるべきか、そして、正しい歴史の真実を広めていくために、どのように動いていったらいいのかをお話しいただいた。
その模様は8月21日(日)まで、アーカイブで配信している。ご希望の方は、文末のメアドにお問い合わせいただくか、「寺子屋『玉川未来塾』」のホームページからお申し込みいただきたい。

先日、人間魚雷「回天」の生き残りの方から、お電話をいただいた。私の主催するイベントにお越しいただくその方は、「戦後10年間、回天の生き残りだったと言うと、戦犯に引っ掛かるので、何も話すな」と上官から言われたと言う。その間、歴史の嘘が広まり、「回天」の生き残りだという戦争体験者が、嘘の証言を拡散している現実に憤りを感じ、今では、語り部として、体験した経験から歴史の真実を伝えていく活動をしていると言う。私が以前、勤めていた職場で主催した「大東亜戦争を語り継ぐ会」はまさしく、戦争体験者が語る歴史の真実を知っていただくために、開催したものであった。戦争体験者がお亡くなりになっていく昨今、こうして、今もなお語っていただく方がいらっしゃることに深く敬意を表したい。

私も少なからず歴史の真実をお伝えすべく活動を行っている中、今年も8月27日(土)に「靖國神社昇殿参拝、遊就館見学」イベントを開催する。「国のために尊い命をささげた先人を弔い、心から平和を祈る戦没者慰霊の中心施設である靖國神社に昇殿参拝し、英霊に感謝をして、そして遊就館を見学することによって今日の学校教育とは違った視点から歴史を学ぶ」ことを目的に、今回で7回目の開催となる。歴史は日本という国の「国づくり」の歩みであり、私達は先人の尊い、膨大な数の「命のバトン」を受け継いで、今ここに生きていることを認識すべきだと考えるのである。

靖國神社は明治2年に東京招魂社として創建され、明治12年に現在の名称になった。幕末の戊辰戦争以降、国のために戦死した246万余人の霊がまつられており、うち213万人が大東亜戦争の死者の霊である。

正論創刊30年記念臨時増刊「靖国と日本人の心」の中で、中西輝政京都大学名誉教授が「靖国神社と日本人の精神」との題で論文を掲載している。
その中で民俗学者の柳田国男氏の「先祖の話」に触れ、以下のように記している。

「独身のまま国に命を捧げた兵士たち(中略)のことを国は放置し得るのであろうか。すでに昭和20年4月に柳田国男が『先祖の話』という本の中でこのことの深刻な意味を指摘している。この人たちは子供を残さないまま亡くなった、つまり祀ってくれる子孫を残さないまま殉じているのである。また日本が将来再び国家存立の危機に陥ったとき、自己を犠牲にしてでも立ち上がろうとする者の現出を願うならば、国は彼らを放置しておけないはずである。国家と国民の安全を守るため特別に危険な任務に就いてくれる人々には、最大限の敬意を払うことが国として伝統あるいは責務として確立しているべきなのである。靖国神社を国のために命を捧げた人々のための、つまり戦没者慰霊の中心施設として今後も長く護り抜くことは、国家安全保障政策上の第一級の重要課題でもあるのだ」。

そして、さらに以下のように続く。

「そして何よりも、国のために力を尽くし、命を捧げた人々を感謝の心をもって崇め、子々孫々、『私たちを見守ってください、日本を守ってください』という素直な気持ちで頭を垂れることができる、そういう場所がいままでこの国に残されてきたことは、何にも代え難い日本の財産なのである。家族や郷士、そして国のために人間が尽くす自己犠牲の尊さ、そういう精神を日本人がもう一度取り戻し、若い世代に継承していくためにも、靖国神社ほど大切な存在はないということに、今こそ日本人は気づくときなのである」。

十年以上も前の論文であるが、今でもなお通ずる内容である。

今日の平和があるのは間違いなく、先の大戦で命を賭して戦ってくれた英霊のお陰様。そして、沖縄戦での特攻作戦による尊い犠牲こそが、日本の存亡の危機から救ったという事実を記憶し続けていかなくてはならないことの大切さ、そして、「戦前と戦後を通じる『日本人の心』の連続性の証としての靖國神社の意義を後世に残していくべきだと思うのである。

そういう意味でも、先述した「靖國神社昇殿参拝、遊就館見学」イベントを今年も8月27日(土)に開催する。英霊に対し感謝の誠を捧げ、参加者一同、本殿にて昇殿参拝をさせていただき、「ありがとうございます」とお伝えする。また、靖國神社職員による講演「英霊と靖國神社」で、講師の経験の上にある深い話に心を寄せ、より一層、英霊への感謝を深めていただきたいと思う。

今更ながらではあるが、今一度、今日命あるありがたみを感じていきたい。

今年も変わらず戦後77年目の夏を迎える。いつものことであるが、私は心静かに靖國神社を参拝し、英霊に感謝の誠を捧げたい。
2022.08.09 10:08 | 固定リンク | その他
「欧米で広がる戦勝国史観の見直し」イベントを開催するにあたり
2022.07.04
来る7月31日(日)に銀座ブロッサムにおいて、評論家の江崎道朗氏、そして、麗澤大学のジェイソン・モーガン准教授にご登壇いただき、「欧米で広がる戦勝国史観の見直し」講演会&トークライブを主催する。

1995年、アメリカ政府が政府の機密文書「ヴェノナ文書」を公開したことで、第二次世界大戦の背景に、ソ連コミンテルンによる謀略の側面もあったことが明らかになったこと、そしてその後も、ソ連による秘密工作の実態を記したソ連の内部文書「ミトロヒン文書」、日本外務省による「米国共産党調書」などが公になったことで、「正義の連合国」対「邪悪な全体主義国」という従来の戦勝国史観を見直す動きが生まれている。実は欧州でもソ連と共産主義の責任を追及する動きが見られるのである。
アメリカ、イギリス、そして日本の機密文書の実態と、その機密文書の公開によって、いわゆる戦勝国史観が欧米でどのように見直されているのか、最新の情勢について報告していただくとともに、この欧米での近現代史見直しの動きを日本はどのように受け止め、活用したらいいのか、国際社会に対する歴史戦をいかに戦ったらいいのか、ともに考えたいと思うため、イベントを開催することにした。

私は、今回のロシアによるウクライナ侵略はこうした背景があるのではないかという疑問を抱いている。

ベルリンの壁が崩壊した1989年以降、少しずつ自由と独立を取り戻した中・東欧諸国は、ソ連と共産党による戦争犯罪を追及する動きを始め、第二次世界大戦勃発80年に当たる2019年9月19日、欧州連合(EU)の一組織である欧州議会が、「欧州の未来に向けた重要な欧州の記憶」と題する決議を可決した。それは、次のような内容である。
「第二次世界大戦は、前例のないレベルの人的苦痛と欧州諸国の占領とを、その後数十年にわたってもたらしたが、今年はその勃発から80周年にあたる。80年前の8月23日、共産主義のソ連とナチス・ドイツがモロトフ・リッベントロップ協定と呼ばれる不可侵条約を締結し、その秘密議定書で、欧州とこれら二つの全体主義体制に挟まれた独立諸国の領土とを分割して、彼らの権益圏内に組み込み、第二次世界大戦勃発への道を開いた」。
いわゆる、ソ連もまた、「侵略国家だ」と指摘しているのだ。そのソ連を「正義」の側に位置付けた「ニュルンベルク裁判」は間違いだとして、事実上、戦勝国史観を修正しているのだ。実際、ソ連は第二次世界大戦中、ヨーロッパ各国を侵略・占領した。決議はこう指摘する。
「ポーランド共和国はまずヒトラーに、また二週間後にはスターリンに侵略されて独立を奪われ、ポーランド国民にとって前例のない悲劇となった。共産主義のソ連は1939年11月30日にフィンランドに対して侵略戦争を開始し、1940年6月にはルーマニアの一部を占領・併合して一切返還せず、独立共和国たるリトアニア、ラトビア、エストニアを併合した」。
ソ連の侵略は戦後も続き、戦時中にソ連に占領されたポーランドやバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)では、知識人の処刑、略奪・暴行などが横行した。
しかも第二次世界大戦後、ソ連に占領された、これらの国々ではソ連の武力を背景に共産党政権が樹立され、ソ連の衛星国にされたが、その責任は追及されてこなかった。よって欧州議会はこう指摘する。
「ナチスの犯罪はニュルンベルク裁判で審査され罰せられたものの、スターリニズムや他の独裁体制の犯罪への認識を高め、教訓的評価を行い、法的調査を行う喫緊の必要性が依然としてある」。
ソ連を「正義」の側と見做した戦勝国史観を見直し、旧ソ連と共産主義体制の責任を追及せよ。こう欧州議会は提案しているのだ。

以上は、評論家の江崎道朗氏の著書『日本人が知らない近現代史の虚妄』によるものだが、それに対し、ロシアのプーチン大統領は、2020年6月、「米政治外交誌「ナショナル・インタレスト」(電子版)に『第二次世界大戦七十五年の本当の教訓』という論文を掲載した。『大戦はナチス・ドイツと旧ソ連が引き起こした』との歴史認識を示した欧州議会を批判し、反論する内容。プーチン氏には、ソ連と後継国ロシアが国家の存立基盤としてきた『ファシズムからの解放者・戦勝国』との立場を守るとともに、領土問題を含む戦後秩序を正当化する意図があるとみられる」との記事。
その論文でプーチン氏は「第一次大戦後、欧州はドイツに莫大な賠償金を背負わせナチスの台頭を招いた」と指摘し、英仏を中心に設立された国際連盟はスペイン内戦や日本の中国進出を防げなかったとも述べている。さらに、英仏伊独による1938年のミュンヘン会談で、各国がナチスに融和姿勢を取ったことが大戦の「引き金」になったとの認識を示しているものである。
また、プーチン氏は「ソ連がドイツと不可侵条約を結んだのは欧州諸国で実質的に最後だった」と主張し、同条約締結は一連の国際情勢の帰結にすぎず、「ソ連を非難するのはアンフェアだ」としている。欧州議会の決議は、ミュンヘン会談に一切触れていないとも批判。その上で1941年に始まった独ソ戦に関し、「ソ連は多大な血を流し、ナチスの敗北に決定的な貢献を果たした」と評価。対日戦に関しても「完全に(連合国間の)ヤルタ合意に従ったものだった」としたほか、「連合国が日本の軍国主義を打倒した」とした。
そして、プーチン氏は最後に、大戦後の世界秩序にも言及し、国連安全保障理事会の常任理事国五カ国の努力により、第三次大戦が防がれてきたとの認識を示した。その上で、五カ国が持つ拒否権を廃止すれば国連は無力化すると警告した」との内容だ。

これらの背景が、複雑に絡まり、ロシアによるウクライナ侵略へと至ったのではないかという疑問である。

また、「慰安婦=性奴隷」説を否定する論文を公刊し、学界内外で批判されていた米ハーバード大のJ・マーク・ラムザイヤー教授について思うところがある。

この論文は、慰安婦が当時政府規制下で認められていた国内売春婦の延長線上の存在で、売春宿と期限付きの契約関係にあったことを理論的実証的に示したもので、一昨年、法と経済学に関する学術誌『インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス』のサイトでネット先行掲載(65巻)され、2021年1月31日付の産経新聞に論文要約が掲載されたところ、韓国発で激しい批判キャンペーンが起こり、米国にも飛び火。リベラル・メディアが教授の批判を繰り広げただけでなく、同じハーバード大の教授をはじめ、米国の日本研究者が歩調を合わせて同誌に論文の撤回を迫る事態となった。

保守の方々はこの慰安婦問題について、歴史上、稀に見る冤罪事件である「慰安婦」問題として認識していることであろう。ラムザイヤー教授は、「この冤罪を晴らした!だが批判者は、論文への反論をせず、その撤回や教授の辞職を要求したのだ。これは言論弾圧であり、まさに現代のナチスだ!『事実が明らかであればあるほど、攻撃が猛烈になる。まさに、これが私に起こったことだと思います』と論じている。

なぜ、こうしてまでも、ラムザイヤー教授は批判されなければならなかったのか。

この問いに対し、麗澤大学准教授のジェーソン・モーガン氏は著書『リベラルに支配されたアメリカの末路―日本人愛国者への警告』の「はじめに」に、次のように記している。

「米国人歴史学者が“裏側”知ったら驚いた!『日本人が知っているアメリカは、 本当のアメリカではない』超大国の絶望と希望、そして未来を新視点で読み解いた一冊。『日本よ、今こそ「脱・ア」せよ!』なぜ元来、良識のあるアメリカ人が、恐ろしい事件を引き起こしたり、わざわざ海外に進出して悲劇的な出来事を引き起こしたりするのだろうか。答えは明白だ。アメリカという国がリベラル派に乗っ取られたからである。アメリカの連邦政府や学会、マスコミ、各種機関には、日本の朝の通勤電車のようにリベラル派がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。偽りのアメリカ人であるリベラル派、グローバル主義者を追い払って、アメリカの良さを再び、取り戻さないといけない時期が来た。日本にもお願いをしたい。リベラル派を馬の上から引きずり落として、本当のアメリカと組もうと。私はそのことを伝えるために、この本を書いた」と。
こういった現状中、左翼に牛耳られた歴史学界からラムザイヤー教授は批判にさらされているのである。

世界は変わりつつあるというのが、江崎道朗氏、ジェイソン・モーガン氏の見解であり、戦後秩序を形成してきた「戦勝国史観」はヴェノナ文書、リッツキドニー文書、米国共産党調書など次々と歴史の真実が明らかにされ、左翼連中も、その火消しに躍起になっているというのが現状であり、近現代史はすでにアップデートされているというものである。そして、それは現在進行形であるにも関わらず、日本国内では産経新聞以外のマスコミでは大々的に取り上げられないため、あまり報道はされず、日本人だけが取り残されているのが現状である。過去の嘘の歴史を信じ続け、アップデートしている近現代史を見ようともしない、または報道されていない現実の中に日本国民がいるということを我々は理解しなくてはいけないのである。

私は、来る「欧米で広がる戦勝国史観の見直し」講演会&トークライブでファシリテーターをつとめるため、日々更新されている近現代史の様々な疑問をぶつけてみようと思う。
そして、昨今の現状でも分かるように、リベラルたちが仕掛けている保守分断工作に陥っている方々に、早く気づいて欲しいと心から思う。
興味のある方は、以下の内容で執り行うので、ぜひ、お越しいただきたい。

【日 時】 令和4年7月31日(日)
11時30分受付開始・開場、12時30分開会、15時15分閉会予定
<第一部>基調講演 「欧米で広がる戦勝国史観の見直し」(60分)
<第二部>トークライブ 「ソ連・スターリンの責任を追及する欧米と『米国共産党調書』」(90分)
【登壇者】 江崎道朗氏(評論家)、ジェイソン・モーガン氏(麗澤大学准教授)
【第二部ファシリテーター】 玉川博一(寺子屋「玉川未来塾」代表)
【会 場】 銀座ブロッサム(東京都中央区銀座2-15-6)
東京メトロ有楽町線「新富町駅」1番出口徒歩1分
東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線「東銀座駅」5番出口徒歩6分
【入場料】 2,980円(税込・アーカイブ配信も同料金)※事前振り込み
【定 員】 900名(先着順)※定員に達し次第、締め切り
【後 援】 江崎塾
【申込み方法】 ご来場及びアーカイブ配信ともに下記、いずれかの方法でお申し込みください。
(アーカイブ配信の申し込みは①のみ)
①右記URLの専用申込フォーム⇒ http://d.quel.jp/6446500
②FAX・はがき ⇒ 「歴史認識問題講演会」と明記の上、郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・チケット希望枚数をご記入し、FAX(042-519-7101)に送信または、下記、問い合わせ先住所へ送付
※申し込み後にお送りします「入場予約券」に、入場料の振込方法など記載しておりますので、ご確認の上、事前にお振り込みをお願いいたします。当日は、受付にて入場予約券をご提示ください。
※アーカイブ配信(有料)申込者には、視聴料の振込方法をメールにてご連絡いたします。入金確認及び配信準備が整いましたら、URL等を送信します。
【主催・問い合わせ】 寺子屋「玉川未来塾」
〒196-0022  東京都昭島市中神町1140-28 浜名住宅2F
TEL&FAX 042-519-7101/ E-mail tamagawamiraijuku@gmail.com
2022.07.04 10:57 | 固定リンク | 未分類

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